朝、オフィスに着ていく服を選ぶときや、休日の外出着をコーディネートするとき、「何だか自分の服装、少し時代遅れに見えていないかな?」と感じたことはありませんか?現在、オフィスカジュアルや私服通勤が一般化する中で、ゆとり世代(30代)とZ世代(20代)の間で秘かに発生しているのが「ファッションとトレンドに対する価値観のバッティング」です。
青春時代に「キレイめ・ジャストサイズ・スキニーデニム」を愛用してきたゆとり世代に対し、Z世代は「ルーズシルエット・オーバーサイズ・Y2Kファッション」をスタイリッシュに着こなします。今回は、どちらが良い悪いではなく、世代ごとに異なる「かっこいい」の定義と、私服通勤やオフィスカジュアルに現れるリアルな日常をコミカルに紐解きます。
1. シルエットの対立!「スキニー・ジャストサイズ」vs「オーバーサイズ」
ファッションにおいて最も目立つ世代ギャップ、それは服の「サイズ感(シルエット)」にあります。
ゆとり世代の「脚長効果とスタイルアップを狙うスキニー愛」
ゆとり世代が10代〜20代前半を過ごした2000年代後半〜2010年代前半は、細身のスキニーパンツや体に沿ったジャストサイズのジャケットが大ブームとなった時代でした。「スタイリッシュに見せる=体を細く見せる」「脚を長く見せる」という美意識が骨組みとして叩き込まれています。
そのため、30代になった今でも、黒のスキニーデニムやタックインしたキレイめスタイルに安心感を覚えます。Z世代が穿くダボっとしたワイドパンツや太めのデニムを見ると、「スタイルが悪く見えないのかな?」「服に着られている感じがしない?」と、余計な心配をしてしまうのがゆとり世代のリアルです。
Z世代の「Y2K&リラックス感を追求するワイドシルエット」
一方で、Z世代のトレンドの象徴といえば、肩が落ちたオーバーサイズのトップスや、足元に溜まるようなワイドパンツ、そして2000年頃のトレンドが再燃した「Y2Kファッション」です。彼らにとって、キツキツのスキニーパンツは「ひと昔前のスタイル」「ちょっと古く見える(ダサい)記号」として映ることがあります。
Z世代が求めるのは、キメすぎない「抜け感」と「リラックス感」です。体のラインを強調するのではなく、あえてルーズなシルエットでストリート感やこなれ感を演出するのが彼らの美学であり、機能的にも「締め付けがなくてラク」という合理性を兼ね備えています。
2. オフィスカジュアルの解釈!「清潔感」vs「自分らしさ」
職場での私服(オフィスカジュアル)のラインをどこに引くかという点でも、両世代の感覚の違いが見られます。
ゆとり世代の「悪目立ちしない無難で清潔感のあるオフィスカジュアル」
ゆとり世代にとってのオフィスカジュアルは、「誰に見られても不快感を与えないこと(清潔感とTPO)」が最優先事項です。ナビイビーやグレー、白などのベーシックカラーを中心にまとめ、革靴やローファー、シンプルなスニーカーを合わせます。
「会社は仕事をする場所であり、ファッションで個性を主張しすぎるのはNG」というブレーキが無意識に働くため、無印良品やユニクロ、グローバルワークなどで揃えた「綺麗めで社会人らしい服」が定番の戦闘服となります。
Z世代の「TPOを守りつつトレンドやブランドを落とし込むスタイル」
Z世代のオフィスカジュアルは、もう少し自由で自分らしい個性が光ります。清潔感はもちろん意識しつつも、ハイブランドのテック系スニーカーを合わせたり、古着のジャケットを羽織ったり、アクセサリーで個性を出したりと、自分の「好き」を上手に取り入れます。
「仕事着だからといって、自分のテンションが下がる服を着たくない」という意識があり、社規定の範囲内でいかにトレンド感や自分らしさを表現できるかを楽しみます。ゆとり世代から見ると「それってオフィスに着てきて大丈夫なの?」と少しヒヤヒヤすることもありますが、当の本人は堂々と着こなしているのが特徴です。
3. 情報収集と買い物の場所!「雑誌・店舗」vs「SNS・フリマアプリ」
服を買うときの情報源や、ショッピングを行う場所の違いもファッション観に大きな影響を与えています。
ゆとり世代の「ショップ店員との会話やファッション誌の残像」
ゆとり世代は、青春時代に『Men’s non-no』『non-no』『CanCam』などのファッション雑誌を読み込み、週末にセレクトショップに通って店員さんと話しながら服を買っていた体験を持っています。
そのため、「実際に試着して素材感を確認したい」「ブランドの背景や定番アイテムの安心感が欲しい」という購買行動をとります。お気に入りのブランドやセレクトショップ(ユナイテッドアローズ、BEAMSなど)に長く通い続ける傾向もあります。
Z世代の「TikTok・Instagram・SHEIN・メルカリでの賢い巡回」
Z世代は、ファッションの情報を雑誌ではなくInstagramやTikTok、WEARなどのSNSからリアルタイムで収集します。同世代のインフルエンサーが着ている動画を見て「着用感」を確認し、気に入ったらECサイトやファストファッションで即購入します。
さらに、購入した服に飽きたら「メルカリ」などのフリマアプリで売ることを前提(二次流通)として買い物をすることも多く、トレンドの服を安く手に入れて賢く回すエコシステムを確立しています。ブランドの知名度よりも「今自分が着て可愛いか・かっこいいか」が最大の判断基準です。
まとめ:世代のスタイルをミックスして楽しむのが令和流
「キレイめでスタイリッシュな細身スタイルを愛するゆとり世代」と、「トレンドとリラックス感をまとったオーバーサイズを着こなすZ世代」。
ファッションのトレンドは時代とともに巡るものであり、過去のスタイルが再び脚光を浴びることもあれば、新しい解釈が生まれることもあります。自分の好きなスタイルを大切にしつつ、互いのファッションの良さを「それ今っぽくて似合ってるね!」「そのキレイめな着こなしもかっこいいですね」と褒め合える関係になれれば、職場の雰囲気も一気に華やかになるはずです。
明日の朝、クローゼットを開けるときは、少しだけ新しい風を取り入れたコーディネートに挑戦してみてはいかがでしょうか?


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